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「ジャイアントコーン」を“できたて”で SNS広告&リアルタイムプッシュ配信で売上のアップリフトを実現

「ジャイアントコーン」を“できたて”で SNS広告&リアルタイムプッシュ配信で売上のアップリフトを実現

江崎グリコ株式会社

2024.01.16

KEYWORDS

  • #SNS広告
  • #イベント集客
  • #リアルタイムプッシュ配信
case-logo – glico

1922年創立の江崎グリコ株式会社は、大阪府大阪市に本社を構える食品メーカーです。100年以上にわたる歴史の中、「グリコ」「ビスコ」「ポッキー」「プリッツ」「ジャイアントコーン」などの超ロングセラー商品を次々に生み出し、「おいしさと健康」を兼ね備えた高品質な商品は多くのファンに愛されています。

今回ご紹介する事例の主役は、トッピング、チョコレート、アイス、コーンの4つの素材の組み合わせを楽しめる「ジャイアントコーン」です。同社では、商品の魅力を伝えるキャンペーンとして、製造後10日以内の「ジャイアントコーン」を提供する“できたて企画”を全国のスーパーマーケットなどで不定期に実施。製造直後の「ジャイアントコーン」は特にコーンのサクサクとした食感が美味しいと評判になっています。

本記事では、”できたて企画”への集客にご利用いただいたスーパーマーケット来店者へのリアルタイムプッシュ配信とSNS広告、そしてPOSデータを活用した効果検証についてご紹介します。

事例取材にご協力いただいたのは、江崎グリコ株式会社 セールス本部 ショッパー企画室 伊藤 将太様です。

<この記事のポイント>
● ご来店中のお客様へリアルタイムプッシュ広告を配信し、売り場へ集客
● SNS広告で商圏内のお客様の認知獲得 & 店頭でのプッシュ配信で再想起を図る
● 「ばら撒き型」からの脱却 継続的に効果の見える店頭プロモーションへ

リアルタイムプッシュ広告で店頭のお客様に訴求 売り場との連動が重要に!?

4年目を迎えた”できたて企画”は、これまでも話題の企画として注目されてきました。しかしご担当者様の観点では、企画の手応えはあったものの、実際に来店されているお客様に情報をお伝えできているかが不明瞭で、売場以外からの誘引ができていないという問題を感じていました。

そこでunerryの位置情報技術を活用し、スーパーマーケットご来店もしくは店舗付近を訪れた方へのリアルタイムプッシュ広告を配信し、”できたて企画”が行われるアイスコーナーへの集客プロモーションを実施しました。

今回の企画は、「製造から10日以内」ではなく、「工場出荷から10日以内」の“鮮度企画”として、2023年6月19日〜25日に、「スーパーマーケットチェーンA」の94店舗で実施されました。企画展開期間中にお店付近を訪れた方のスマートフォンアプリにリアルタイムにプッシュ広告を配信。「工場出荷から10日以内の製品」があることを訴求しました。

スーパーマーケット様よりご提供いただいたPOSデータで「ジャイアントコーン」の売上個数を検証したところ、特に上位店では、販促資材をフル活用した売り場づくりがされていました。「タイムリーな情報配信+魅力的な売り場」という連動が購買への一押しに繋がったことが示唆されます。

また同時期にはSNSでの投稿も多く見られるなど、「 工場出荷から10日以内」というインパクトある訴求は多くのお客様に刺さっていました。

そこで、次回の別流通様での企画ではリアルタイムプッシュによる売り場への誘導を図るだけではなく、SNS広告による認知獲得を組み合わせ、予告からリアルタイムのお買物の場面まで、幅広いタッチポイントの設計が有効と判断。広告クリエイティブもより“できたて”をアピールする内容に変更することになりました。

SNS広告を商圏内のお客様に配信 認知獲得と来店時の再想起で売上のアップリフト

2度目の企画は2023年8月26日、27日、「スーパーマーケットチェーンB」111店舗にて行われました。

今回は共感性を軸にしたSNS広告との相性の良さを活かし、各店舗の商圏内の方々に向けた情報配信とその効果検証を実施。具体的には非配信店舗とリアルタイムプッシュ配信のみの店舗群A、そしてリアルタイムプッシュ配信とFacebookおよびInstagram広告を組み合わせた店舗群Bとを比較し、売上のアップリフトを確認しました。

(SNS広告の配信期間は8月21日~8月27日)<より”できたて”をアピールするものに>

すると、店舗群B>店舗群A>非配信店舗群の順に、1店舗あたりの売上が高い結果となり、リアルタイムプッシュ配信+SNS広告の店舗群Bおよびリアルタイムプッシュ配信の店舗群Aでもアップリフトが見られました。

SNS広告が商圏内での認知獲得と興味喚起に貢献し、さらにご来店時のリアルタイムプッシュ配信でも限定感を打ち出すことで再想起に寄与。効率的な集客と売上アップに繋がったと想定されます。

INTERVIEW

「おいしさと健康」と楽しい時間を届けるために お客様理解の深化を目指す

江崎グリコ株式会社 セールス本部 ショッパー企画室 伊藤 将太様

――御社の魅力や大事にしている想いについて、伊藤様の目線で教えてください!

「アソビグリコ」

当社は2022年2月で創立100周年を迎えました。当社の最初の商品は、ハート型の栄養菓子「グリコ」です。現在のパッケージにも書かれている「一粒300メートル」という、お菓子らしくないコピーを不思議に思った方もいらっしゃるかもしれませんが、これは「グリコ」1粒には300mを走るのに必要なカロリーが含まれていることを表現しています。お菓子づくりを通じて「おいしさと健康」と同時に、面白さや楽しさといった情緒的な価値をお客様にお届けするため、私たち自身も遊び心を大切にしているのです。

「ジャイアントコーン」にも、香ばしいナッツから始まり、ビスケット生地のザクザク食感やなめらかなクリーム、コーンの先の「チョコだまり」まで、最後まで楽しく食べていただきたいという想いを詰め込んでいます。そして商品開発だけでなくコミュニケーション上の工夫も力の入れどころです。店舗や流通のご協力のもと実現した”できたて企画”は、「ジャイアントコーン」を鮮度高く、ベストな状態でご提供できるいい機会です。ザクザク感に弾むような気持ちを感じていただけたら、そして元気をチャージいただけたら嬉しいですね。

――本取り組みを始める前に感じていた課題などがあれば教えてください。

私が担当しているのは、お客様一人ひとりに合わせたコミュニケーションの企画と実行です。そこでお客様理解を深めるため、アンケート調査等も活用しているのですが、アンケートでは回答時点の状況を細かく捉えることができても、日々変化する嗜好の変化やお買物行動をタイムリーに理解できないのが難点です。また来店・購入といった行動に結びついているかが不明な点や、データの粒度が粗く、たとえば店舗単位での分析ができないことも課題でした。データを基に仮説を作っても、「本当だろうか?」という不明瞭さが残っていました。

もう1点は、店頭でのターゲティングです。これまで、さまざまな店頭プロモーションを実施しましたが、ご来店のお客様にしっかりとアピールできているかが不明瞭でした。アプリなどで告知を行なっても、その後のお客様の来店状況が分からず、結局「ばら撒き型」になっていると感じていました。また、よほどのファンの方でない限り、1つの商品を目的にスーパーに来店されることは現実的には少ないので、「今、お店に来ている方」にターゲティングして商品の魅力をお伝えすることが最も効果的だろうと考えていました。

――お取り組みや担当者サポートについて、率直な感想をお聞かせください。

店頭にいらっしゃったお客様へリアルタイムの情報配信を行うことができ、また配信期間中にどれだけの方が見てくださって、どれほど購買に結びついたのかを確認できたのは、新しいことでした。実際の広告クリエイティブは売り場でも確認しましたが、「見せ方」も企画の面白さが十分伝わるものになっていたと思います。

6月のキャンペーンについては、売上貢献という面では「あと一歩…!」と思うところも正直ありましたが、一方で改善の気づきを得られたのは大きいです。検証のために購買に繋がった店舗とそうでない店舗を比較すると、売り場の作り方が全然違っていました。今後は広告と売り場の連動にも、力を入れていきたいですね。

unerryさんとの取り組みは初めてでしたが、ご担当者の方が手厚くサポートしてくださったので安心してついていくことができました。さまざまなご相談にも、実現に向けていつも全力で調整を進めてくださって、助かりました。

(左:セールス本部 ショッパー企画室 室長 岩川透様、右:同室 伊藤将太様)

美味しさの工夫が詰まった「ジャイアントコーン」

――お取組みを通して、何か変化を感じる部分はありますか?

もとよりチームではデータドリブンに仕事を進める方針でした。しかしunerryさんとの取り組みを通して、広告効果に対する意識には変化があったと思います。たとえば「リテールメディアは効果計測が難しい」というのがこれまでの認識でしたが、今回購買データとの掛け合わせで効果を明らかにすることができました。他のプロジェクトでも新たな切り口でデータを見始めるなど、継続的に効果を測る工夫をしていくべきだという機運は高まっています。

――今後の展望について教えてください。

デジタルプロモーションは、特に成果を曖昧にしてしまうと、同様の施策で同じ間違いを繰り返してしまうと考えています。施策の目的を整理した上で検証方法の型を作り、経年で成果を追い続けることが理想。そして広告が実際の購買に繋がったのかの検証においては、流通企業様にもご協力いただき、ID-POSとの連動がこれまで以上に重要になるのではないかと思います。
unerryさんと一緒にやりたいのは、人流データを活用した、お客様理解の深化です。広告接触後、お客様はなぜ来店し、購買してくださったのかという、感情の読み解きまでも含めて、挑戦してみたいと思います。

[取材日] 2023年10月5日 ※記載内容は取材当時のものです。

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