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イベントの混雑状況を5分おきに解析し特設サイトに表示。ニューノーマルにおける「IoT×イベント」の新たな試み

イベントの混雑状況を5分おきに解析し特設サイトに表示。ニューノーマルにおける「IoT×イベント」の新たな試み

東京ミッドタウンマネジメント株式会社

2021.01.20

KEYWORDS

  • #カスタマイズ混雑マップ
  • #三密回避
  • #混雑可視化
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コロナ禍により生活様式が大きく変わった中、東京ミッドタウンでは2020年10月2日(金)~11月8日(日)に、 『TOKYO MIDTOWN RETREAT GARDEN 2020 ~日常から離れて、ココロとカラダをリセットする庭~』 が開催されました。

場所本来の魅力を活かし、都会の中心で自然を感じることで心と身体を整える場所という意味が込められた“RETREAT GARDEN”。場所の美しさ / 人々の生活様式に注目して、Withコロナの今だからこそできる内容となっており、コロナ禍でも密を避けた取り組みとして反響を呼びました。

このイベントにおいて三密を回避するため、全体企画実施を行った博展とunerryの2社はニューノーマルに適した 「混雑可視化」 を提案し、東京ミッドタウンマネジメント様にご採用いただきました。

今回はその導入に至った背景やソリューションについて、実際にご採用いただいた東京ミッドタウンマネジメント様へのインタビューとともにご紹介いたします。

<この記事のポイント>
● 混雑状況をヒートマップで表示し、イベントでの混雑分散を図る
● 特許取得のIoTセンサーが可能にする高精度&リアルタイムでの混雑計測
● 設置場所の制約が少ないIoTセンサーは、雨や風にも耐え屋外イベントでも有効

コロナ禍のイベントでは必須となる 「混雑状況」 の把握

イベントは、ミッドタウン・ガーデン内各エリアの自然をモチーフとした「空と月の丘エリア」「木陰エリア」「秋の風エリア」といった3つのエリアで構成されていました。

イベントは3エリアで開催された (『TOKYO MIDTOWN RETREAT GARDEN 2020』特設サイトより)

コロナ禍のイベントにおいて気になるのは「混雑状況」です。そこで、unerryと博展は混雑状況を把握するために、イベントの混雑状況を可視化できるソリューション、 「カスタマイズ混雑マップforイベント」 をご提供しました。

イベント開始前から各エリアにunerry独自のIoTセンサーを設置し、混雑度に関するデータを事前に収集することで、解析精度を高めるだけでなく、IoTセンサー自体もリアルタイムで人数推計可能な端末を使用して高精度な計測を行いました。

特設サイト上に掲載された 「混雑ヒートマップ」 は、5分おきに自動更新

イベント特設サイトには、曜日×時間帯別混雑状況がわかる 「混雑ヒートマップ」 を表示しました。この 「混雑ヒートマップ」 はIoTセンサーと連動することで、5分おきに混雑状況を可視化しているため、イベントを訪れるお客様は「いつ行けば混雑を回避し楽しむことができるのか」「どのエリアに行けば、ゆったり過ごせるのか」をいつでも確認することができる仕掛けです。

IoTセンサーはカメラを搭載していないため設置場所の制約が少なく、電源さえあれば設置が可能です。今回のイベントは屋外開催のためIoTセンサーも屋外に設置されていましたが、雨や風にも耐えられる施工が博展により行われたことで、期間中、正確なデータを捉え続けました。

イベント特設サイト上の「混雑状況」メニューから、いつでも混雑状況が確認できる

INTERVIEW

来訪者が安心して、思い思いの時間を過ごせるイベントに

東京ミッドタウンマネジメント株式会社
タウンマネジメント部 鈴木様

東京ミッドタウンマネジメント株式会社
タウンマネジメント部 鈴木様

――『TOKYO MIDTOWN RETREAT GARDEN 2020』 について教えてください。

東京ミッドタウンはこれまで、ブランディング活動として、シーズナルイベントやデザインとアートの街を体現する活動をしてきました。都心でありながら緑豊かなガーデンがあることが大きな強みであり、コロナ禍で東京ミッドタウンとしてお客様にどういう価値を提供できるのか検討してまいりました。それが、今回開催した 『TOKYO MIDTOWN RETREAT GARDEN 2020』 です。

本イベントにおいては、いつもの日常から少し離れて、ココロとカラダをリセットしていただける空間をご用意しました。空と月、風など自然をコンセプトにした空間の中で、思い思いに過ごしていただきたいという思いを込めました。

――新型コロナウイルスの対策としては、どのような点を意識されましたか? また、今回の混雑可視化の取り組みに至ったきっかけを教えてください。

三密を避けて、自然にソーシャルディスタンスを確保できるようなコンテンツ仕様にいたしました。お客様が密を避けてミッドタウン・ガーデンに行くかどうかを判断ができるサービスがないかと検討したときに、博展様から混雑度を可視化できる 「カスタマイズ混雑マップforイベント」 をご提案いただきまして、今回導入に至りました。

――イベントはどのような様子でしたか?

お客様から「自然を感じながら楽しむことができた」というようなご意見を頂いたほか、複数のメディアにも取り上げられ、反響としては大きいと実感しております。

今回、ココロとカラダをリセットしていただける空間提案として新しい取り組みを実施しましたが、お客様がそれぞれ思い思いに過ごしていただけた様子を見ると、イベントの趣旨を実現できたのではないかなと思っております。

夜にはライトアップされた美しい庭を楽しむことができた

※インタビュー内容はunerryと博展による共催セミナー「リアル行動データによるイベントDX化の最前線 -イベントマーケティング変革への挑戦-」 内でご紹介した動画を再構成したものです。
※「カスタマイズ混雑マップforイベント」は、unerryと博展が共同提供するイベントDXを加速するサービス「イベシル」に含まれるソリューションです。
※記載内容は取材当時のものです。

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